これから薬学部に合格するために受験勉強を始めるけど、対策方法が分からない。既に勉強を始めてて、オススメの参考書とかあれば知りたいなぁ。。。
現在は薬剤師2年目で、薬学生向けに情報を発信しているSNSもありますので、記事の信頼性担保につながると思います。
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本記事では、下記の内容を解説します。
- 薬学部に合格した勉強法
- 薬学部に合格するためのオススメの参考書
- 薬学部に合格できれば薬剤師になれるのか
この記事を書いている僕は、わずか3ヶ月の受験勉強で薬学部に現役で合格しました。
その後、ストレートで薬剤師国家試験に現役で合格しました。
Contents
薬学部に合格した勉強法
薬学部に合格することができた主な理由を3つ紹介します。
スケジュールを設定する
必要な勉強量を調べて、スケジュールに落とし込むことが重要です。ここで成果の8割が決まります。
その理由は、スケジュールを立てることにより、どのくらいの勉強をいつまでにこなさないといけないのか分かるからです。
年末年始に新年からは「〇〇を達成する!」と決めても、大体の場合は2週間後には何を決めたのかすら忘れているのがほとんどだと思います。ですが、「〇〇を達成する!」と決めた後に、だから「今日は〇〇をする」、「明日は〇〇をする」と決め、Googleカレンダーやスケジュール帳に書いておくことで毎日思い出せますし、やらなきゃいけないという気持ちになります。
※Googleカレンダーとスケジュール帳どっちの方が良いですか?という質問に関しては、スケジュール帳がオススメです。Googleカレンダーであると通知をくれる反面、スマホ・パソコンをいじることになり、ゲームしたりネットサーフィンしてしまうからです。誘惑がない環境をつくりましょう。
とはいえ、はじめに決めたスケジュールどおりに最後までこなせる人はこの世にいないと思ってます。
スケジュールは週1で見直して変えていくのがオススメです。スケジュールどおりにできなかった自分を責めないようにしましょう。スケジュールどおりにこなせなくて当たり前ぐらいの感覚がちょうど良いです。
あくまでも、どこに向かっているのか間違えないことが大切なので、無駄な勉強を減らすためにもスケジュールへの落とし込みは初めに行いましょう。
- 勉強期間:3ヶ月
- 勉強範囲:黄チャート数Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,A,B,C、化学Ⅰ,Ⅱ
- 1ヶ月目:数Ⅰ,Ⅱ,A
- 2ヶ月目:数B,Ⅲ,C
- 3ヶ月目:化学Ⅰ,Ⅱ
ちなみに朝5時に起きて、10時間は勉強していました。
参考にしてみてください!
毎日勉強を習慣にする
平日勉強して土日休みよりも、毎日勉強が圧倒的にオススメです。
「週5は勉強する、週2は勉強おやすみの日」にしてしまうと、勉強日に勉強しなければならないと感じてしまうからです。逆に、週7で勉強することが当たり前になると、はじめは「勉強しなければならない」という気持ちが湧いてきますが、徐々に「勉強しなければならない」感情はなくなって、習慣になります。
薬剤師国家試験という薬剤師になるために合格しなければならない試験があるのですが、週5勉強すると決めるよりも、週7で勉強すると決めた方が勉強を始めるまでの壁が低くなり、勉強しないと気持ち悪い状態になっていました。
今では考えられませんが…笑
歯磨きと同じで習慣化できると、やらないと気持ち悪くてやりたくなります。
余談ですが、現在の僕の習慣は「Instagramのストーリーで毎朝問題を出題すること」です。せっかく薬剤師国家試験のために勉強した知識が抜け落ちるのはもったいないと思い、毎朝、問題を作りInstagramのストーリーに投稿することにしたのがきっかけです。
今では500日(2022/01/17現在)以上続いていて、朝にInstagramで投稿しないと気持ち悪くなります。
習慣化は内容によりますが、一般的には28日間続けると習慣化できると言われています。まずは28日間だけ勉強を続けてみてください。辞めるのがもったいなくなり、続けられるようになります。
ひたすら実践する
結果は実践の後にしか絶対に来ません。まずは実践しまくりましょう。
勉強はテストの点数などで結果に出るまで、本当にこのまま勉強する意味があるのかと不安になります。これは誰でも同じです。なので皆がそこで止まっている時も、ひたすら実践し続けることで周りと差ができ、合格できる可能性を1%でも上げられます。
同じ大学を受験した友達は模試の結果で一喜一憂していたので、萎えていた日は全く勉強していない日がちょこちょこあったそうです。ですが、僕は本番にピークを持ってくることが出来ればいいと考えていたので、模試の点数を気にしていませんでした。何なら低くてホッとしていたぐらいです。
結果は友達は8ヶ月勉強していましたが不合格になってしまい、僕は3ヶ月で合格することができました。
元から僕の成績が良かったわけではありません。
友達と僕の差は下記でした。
- 模試などの結果で一喜一憂しない
- 絶対に合格できると自分に言い聞かせていた
- スケジュールを実践し続けていた
- 本番に合格すれば良いと考えていた
特に本番に合格すれば良いと考えていたこと、定期的にスケジュールを見直して実践し続けたことが大きかったと思います。
結果は実践の後にしか絶対に来ないので、まずは実践しまくりましょう!
薬学部に合格するためのオススメの参考書
薬学部に合格するための教科書を数学、化学それぞれ解説します。
【数学編】合格するならこの参考書でOK
薬学部の受験では数学は黄チャートを仕上げれば問題ないです。
黄チャートは国立レベルと言われていて、ほとんどの薬学部受験の数学は黄チャートで足りるからです。
僕の大学は関東の中で偏差値が低い大学でしたが、関東で上位の薬学部に合格した友人も数学は黄チャートしか勉強していませんでした。
- 例題を読み、理解したら問題を解く
- 5分以上考えても突破口が開けなかったら解答を見る
- 次の例題を読み、理解したら問題を解く
- 10例題分ほど終わったら間違えたヶ所を復習する
これをひたすら繰り返していました。
「④10例題分ほど終わったら間違えたヶ所を復習する」のいわゆる復習に関しては頭の中が整理されている朝方の勉強の入りで行っていました。
特に僕のように復習が苦手な方は気持ちが晴れやかな朝方にやるのがオススメです。
ということで、薬学部の数学は黄チャートを仕上げましょう!
数学が苦手な方受験科目に数学が無い薬学部を狙うのも1つの戦略です。また、どうしても数学が受験科目で必要な場合は、黄チャートではなく白チャートでも完璧にすれば戦えるよと担任の数学の先生がおっしゃっていました。
【化学編】合格するならこの参考書でOK
高校で使っていた「化学Ⅰ」「化学Ⅱ」の教科書、「化学重要問題集」の3つがあれば問題ないです。
化学重要問題集は網羅性があるので、基本的にこれだけで大丈夫です。高校で使っていた化学Ⅰと化学Ⅱの教科書がオススメの理由は、化学重要問題集で理解しきれない時に使い慣れている参考書の方が辞書代わりに使いやすいからです。
それでは、進め方を解説していきます。
- 単元の問題を全問解く
- 暗記で解けないヶ所は理解する
- 暗記が必要なヶ所を洗い出す
- 暗記する
- もう一度、解き直す
これをひたすら繰り返していました。化学Ⅰ,Ⅱの教科書でも理解できない場合は、高校の授業で使っていたプリントなども持ち出したりしていました。
問題を解くというアウトプットによって、本当に自分が理解しているのかが確認できるので、化学重要問題集を使ってアウトプットしていきましょう。
僕の関東で偏差値が低い大学の受験では、オーバーキル気味にはなってしまいました笑
(ちょっと難度が高いところまで勉強しすぎていた感覚がありました。)
それでも「化学重要問題集」は推せます。
とりあえず薬学部に合格できれば薬剤師になれるの?
薬学部に入ってからの流れをザックリお話していきます。
薬学部に入ってからはスタートラインが一緒
学部問わず大学全般にいえますが、高校までの学歴は関係ありません。
特に薬学は、どんな頭の良い高校出身の人も大学で初めて学ぶ学問だからです。
入学時テストというものがあったのですが、その時の試験範囲は大学受験の範囲ということもあり、高学歴の高校出身の方が上位を占めていました。ですが、薬学の教科が入ってからは【上位=高学歴】ではなくなりました。【上位=薬学部に入ってから勉強を頑張っている人】になりました。
それから学年を重ねていくうちに、学歴は全く関係なくなっていき、日々勉強している人と勉強していない人とで差が出てき始めました。
学歴で判断してしまう気持ちも分かりますが、薬学部に入ってからはスタートラインが一緒になるので、学歴は一切関係なくなるということを伝えたいです。
薬学部に入ることができて、その後の勉強を適度に続けられることができれば薬剤師国家試験に合格し、薬剤師になれます。
中堅学年から勉強をする習慣を付ければ確実
1,2年生のうちは定期試験の合格が目標でOKです。
勉強する習慣は中堅学年から付ければ薬剤師国家試験へ合格できる確率を一気に上げられます。理由は、3,4年生から薬学の勉強が本格的に始まるからです。
1,2年生から勉強しておくに越したことはありませんが、薬学の勉強が本格的に始まる3,4年生から勉強する習慣を付けるのが一番いいタイミングです。
僕は、3,4年生で【薬理学】や【病態・薬物治療学】という科目に力を入れ、毎日復習していました。その結果、6年生での薬剤師国家試験の対策でも【薬理学】や【病態・薬物治療学】の科目の時はスムーズに勉強が進みました。
3,4年生の中堅学年で力を入れた教科は6年生の国試勉強で生きるので、中堅学年で勉強をする習慣を付ければ国試合格は確実だと思います。
本格的な薬剤師国家試験の勉強は6年生から間に合う
薬剤師国家試験の勉強は6年生までストレートで進級できたポテンシャルがあれば、6年生から勉強しても間に合います。
今回は高校生向けに記事を書いているので、具体な国試の勉強法などは割愛させていただきます。
国試について詳しく知りたい方はこちらにすべてまとまっているのでご覧ください。
【高校生向け】わずか3ヶ月で薬学部に合格した勉強法:まとめ
長くなってしまったので、薬学部に合格するために大切なところだけまとめます。
- スケジュールを設定する
- 毎日勉強を習慣にする
- ひたすら実践する
- 数学は「黄チャート」、化学は「化学重要問題集」
- 模試や過去問の点数で一喜一憂しない
受験勉強の間は、ふとした時に不安が来ますが、本番で実力を発揮するためには日々の積み重ねによる自信が大事です。
マラソンと考え、1日で詰め込むのではなく、毎日1歩ずつ進みましょう!