僕は新卒薬剤師でわずか4ヶ月で大手調剤薬局を退職しました。転職先はベンチャーのオンライン薬局で付いていくのがやっとです。でも刺激的な毎日を送れています。
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- 新卒薬剤師で辞めてる人ってどのくらいいるのかな?
- 辞めたいけど3年はがんばってみるべきなの?
- 新卒薬剤師で辞めたい人はどういう理由で辞めたいんだろう
- 新卒薬剤師が辞めても転職できるの?
と思っている新卒薬剤師の方向けに記事を書きました!
この記事では、「新卒薬剤師で既に辞めたい人」の助けになればいいなと思い、書いています。
Contents
新卒薬剤師で辞めたい人は1,000人超はいる

最低でも1,000人は、新卒薬剤師の頃から辞めたいと考えています。
毎年、10,000人が国試に合格して新卒薬剤師となります。
データを見ると、新卒薬剤師の800人が辞めてることになります。加えて、2年目で辞める割合から新卒薬剤師の時に辞めたいと考えていた方がかなり多かったと推測できます。
退職したいけどできていない方も含めると、1,000人以上はいそうですね。
実際に僕が退職を決めた6月の終わり時点で、既に辞めた新卒薬剤師が3人もいました。先輩薬剤師や同期からも「辞めたいけどもう少し我慢してみる」という声を聞いていました。
新卒薬剤師で辞めたいと考えている人は、データと現場の声から多いことが分かります。
辞めることは悪と捉えられがちですが、そんなことありません。
3年も我慢しなくてよかった
わずか4ヶ月の新卒薬剤師から退職して1年6ヶ月しか経っていませんが、3年も我慢しなくてよかったと心から言えます。
退職してなかったら、マーケターやエンジニアなど他の専門職の方とお仕事ができなかったからです。
リスティング広告のうち方やコードの書き方を教わったり、薬局の現状について教えたりすることで、専門職×専門職になり、さまざまなものを生み出せています。
大手調剤薬局に3年いたら、色々な経験ができたと思いますが、それでも新卒薬剤師を4ヶ月で辞めて良かったと心から言えます。
新卒薬剤師で辞めたいと考える人の理由は?
大半が下記の理由です。
- もっとスキルを磨いていきたい
- 人間関係がつらい
- 勤務時間と残業の多さに不満
- 通勤時間が長い
僕はこの中で「もっとスキルを磨いていきたい」でした。
現場で薬剤師というスキル(資格)を使って患者さんの役に立てた瞬間に特に感じました。もっと多くの患者さんの役に立つためには、別のスキルも身につけないといけないなと。
ITスキルを身につけないといけない
毎朝、通勤で日経新聞を読んでいて、もっと多くの患者さんの役に立つためには、ITだと確信してました。
でも、思っているだけで行動しなければ意味がないと考え、初任給でMacを購入し、前職に勤めている時からプログラミングの勉強をしていました。
振り返ってみると、ここから退職への道を進みはじめてますね。
新卒薬剤師でも辞めた後、転職できるのか?
転職できます!どこの薬局も薬剤師を喉から手が出るほど欲しがっています。
2019年4月2日に厚生労働省から出された0402通知が物語っています。
これまでグレーゾーンとされてきた、薬剤師以外のピッキング業務や一包化に関する補助業務。これらを調剤補助員が行うことで薬剤師の負担が減り、薬剤師は調剤業務や対人業務に専念することができ、薬局や医療機関のサービス向上に繋がると考えられているということです。
新卒薬剤師は即戦力になれないから必要ないんじゃないか、と思いますよね。僕もそう考えていました。
ですが、実際には「調剤未経験可」を募集している求人で溢れています。病院への転職も考えていたので、病院見学しに行った際に、薬剤部長に聞いたところ病院次第と仰っていました。
僕が見学させていただいたのはグループ病院だったので、別病院にも見学させていただきました。そこの薬剤部長さんは「高い掲載費が支払えないから、募集が仕方がなく打ち出せていない」と仰っていました。
薬局、病院への転職に関しては、まだ薬剤師の需要が大きいので、新卒薬剤師でも十分に転職可能でした。
実際、どうやって辞めたのか?
そのまま伝えました。
「辞めたい」と伝えた
新卒薬剤師の教育・研修担当だった本部の方との面談で「辞めたい」と伝えました。
その後は面談のパレードが始まりました。
- 上長である薬局長と面談1回
- そのまた上長のエリアマネージャーと面談2回
- そのまた上長のブロック長と面談1回
- そのまた上長の関東ブロック長と面談2回
中学生の頃に悪いことをした以来の面談の数でした。
全6回の面談で各上長からいただいたフィードバックは、「やりたいことが明確じゃないのに退職して大丈夫なの?」でした。
転職先が決まっていないのに「辞める」と言い出したからです。笑
いま振り返るとやばい奴ですよね…
そんな当時の僕でも、このような言葉をかけられて気持ちが揺らいでもいました。
- 「転職先が決まったり、やりたいことが明確になるまでは居てもいいよ」
- 「もうちょっと頑張ってみれば、今より仕事が楽しくなってくるよ」
でも、ここで辞める決断ができなかったら情が強くなり、辞めることができなくなって自分の人生を送れなくなると分かっていました。
「辞めたい」と伝えてから1ヶ月、そのスタンスを崩さず、渡された紙にサインをして家に帰りました。
不安もありましたが、それ以上にモヤモヤしてたものがスッキリしました。
辞めた後はどうしたのか?
辞めた後は、在職中にWantedlyで連絡をとっていたベンチャー企業の社長さんにもう一度連絡させていただきました。
新宿で食事する時間を設けてもらい、そこで聞いたビジョンに惹かれました。
それと同時にマイナビのエージェントさんと電話相談をしている間に仲良くなって、良い条件があったら1年目は家から近い調剤薬局に行こうかなとも考えていました。
最終的には、ベンチャー企業の社員さん全員と1対1でお話し、波長があって「ここだ!」と決めました。
6月上旬に「辞めたい」と伝え、7月31日に退職し、8月上旬から今のところでお世話になっています。
辞めてから1年半経って後悔していないか?
まったく後悔していません。
大手は決められたルールを守って、成果をどれだけ出せるかです。
対照的に、中小やベンチャーは実践して成果が良かったことをルール化していきます。
なにより年功序列がなく、さまざまな挑戦によって得られるスキルもあります。
例えば、下記のスキルは大手調剤薬局に残っていたら身についていませんでした。
- Googleスプレッドシート関数(Excel関数)
- スライド資料作成
- 論理的思考
- Notion、Slack等のコミュニケーションアプリ
既存の事業の改善や、新規事業の立ち上げにも関わらせていただいています。
前職に居続けていたら出来なかった経験ばかりで、行動したことで世界が広がりました。
新卒薬剤師で辞めたい人に伝えたいこと:まとめ
以上が”新卒薬剤師で辞めたい人に伝えたいこと“です。
もっっっっと伝えたいことはありますが、今回はこの辺でとどめておきます(笑)
奨学金があるからどうしようと思っていましたが、なんとかなってたりします。
- 新卒薬剤師で辞めたい人は結構いて、辞めてる人も結構いる
- 3年我慢しなくても問題ない
- 調剤経験が短期でも問題なく転職できる
- 辞めたいと言うと面談が増える
- 思い切って行動すると見たことない世界が広がってる
もし、「意外とそんなもんなんだ!」と感じたら、今すぐ行動すべきです。