こんにちは、horiです。
リモート薬剤師として勤務して、約1年が経過しました。その中でリモート薬剤師の求人を出す仕事もさせていただきました。
リモート薬剤師のノウハウが溜まってきたので、全て共有します。
記事を読んでいる方に質問があります。
下記の状況に当てはまりますか?どうでしょう。
- 薬剤師の専門性や資格をいかしてリモートで働きたい
- 薬局のDXに携わってみたいが求人がない
- 子どもが小さいのでリモートで働きたい
- 毎日の通勤時間をなくしたい
- 薬剤師×専門職で多くの患者さんの役に立ちたい
上記に当てはまる場合は、僕の状況が理想に近いかもしれません。
なので、記事が参考になるはず。結論から書きます。
- 薬剤師の資格はもちろん専門性も生かして働ける
- 満員電車での通勤をなくすことができる
- どこからでも患者さんの役に立つことができる
- Excel関数や資料作成の基礎スキルが身につく
- 他業種のスペシャリストとDX化していける
DXとは、”進化したデジタル技術を浸透させることで、人々の生活をより良いものへと変革すること”、”既存の価値観や枠組みを根底から覆すような革新的なイノベーションをもたらすもの”。
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは? 意味・定義をわかりやすく解説より抜粋
Contents
リモート薬剤師は薬剤師の専門性や資格をいかせるのか?
はい。いかせます。
しかし、最近、法改正によって基盤が整えられ始めたばかりです。
同じリモート薬剤師とはいえ、職場によって「リモート薬剤師」の扱われ方が全く異なると思います。
現在の勤務先であるオンライン薬局も薬剤師の資格と専門性の両方が最大限に生かすことが出来ているか?と聞かれると最大限ではありません。
ですが、法改正によってオンライン上でも薬剤師が出来る業務が増えていきます。
新しく出てくるテクノロジーも駆使していくことで、薬剤師にしかできない新しい価値はすぐに見出されそうな感覚があります。
現在リモート薬剤師が行っている業務はなにか?
「カスタマーサクセス」という職種が一番近いです。
カスタマーサクセスは「顧客が製品・サービスを使うことで成功すること」と定義されます。オンライン薬局では顧客ではなく患者さんver。
「患者さんが医薬品や薬剤師の知識を使うことで成功すること」といえます。
それに加えて、患者さんの体験を良くするために
- 「どのタイミングで症状を聞いた方がいいか?」
- 「患者さん本人も気づけていない悩みをどうやって拾うか?」
これらを日々考えています。
システムを変更する上で、エンジニアとのコミュニケーションもかかせません。他職種や他部門との円滑なコミュニケーションもDXを推進していく上で、重要な業務の1つです。
これからリモート薬剤師が行う業務はなにか?
オンライン服薬指導が主要な業務になると思います。
ここでいうオンライン薬局は、非処方箋薬や処方箋薬をオンラインで販売することを指しています。
オンライン薬局の市場規模は、2021年~ 2027年の間に年16.4%成長すると言われており、2027年には16~17億に達すると予測されています。
>>オンライン薬局の市場規模(www.kbvresearch.com)
DXという市場が現在右肩上がりで、エンジニアの需要が増えているように、市場が膨れ上がると供給が追いつかなくなり、需要が増します。
オンライン薬局の市場規模が膨れ上がるにつれてリモート薬剤師の需要も必ず伸びます。
ですが、リモート薬剤師を現在やっていて思います。
これからのリモート薬剤師は薬剤師の資格があれば誰でも出来る状態とは程遠いなと。
市場が膨れ上がってきた2027年には薬剤師であれば、誰でも出来るようになっているようなインフラが整っているのは確実です。
リモート薬剤師の求人を出した時に会社が求めた薬剤師像は?
当時は、会社の理念にあった人かどうかを見ていました。
ベンチャーということもあり、理念に共感できていないと難しい部分が大きかったからだと思います。
具体例を出すと、通常の薬局であれば、新しいことが毎日起きるなんてありませんが、リモート薬剤師という新しい職種があるぐらいなので、毎日何か新しいことが起こります。
実際に理念に共感している上で変化に対応できないと今のフェーズで勤めるのは難しいと感じます。
これから求められるリモート薬剤師像
- 素直さ
- 積極性
- 思考意欲
実際に働いていて、この3つが大事だと思います。
素直さ
「リモート薬剤師」が一般的になってきても、リモート薬剤師に変化を求められる機会が通常の薬局よりも多いと思います。
そこで重要になってくるのは、変化に対応できる「素直さ」です。
具体的には、同僚や上司から言われたことが自分の中で本当は納得してなくても、一度「素直」に言われたとおりに行動したり、受け止められるかどうかということです。
オンライン薬局の市場が成長するということは、オンライン薬局で働くリモート薬剤師は尚更、成長が求められます。成長する時には、それまでの自分にない考えを受け入れる必要があります。
自分になかった考えを受け入れるには、やっぱり「素直さ」が必要になってくるので「素直さ」は求められるんじゃないかなと。
積極性
リモート薬剤師と聞いて、思い浮かぶ業務は「オンラインでの服薬指導」です。
前職の調剤薬局に勤めている同期にオンライン薬局に勤めているというと「何してるの?オンラインで服薬指導するくらいしか仕事なくない?」と言われます。
「リモート薬剤師の業務」が明確になっていない今こそ、リモート薬剤師は「積極的」に様々な仕事を取りに行き、価値を発揮しなきゃいけないと感じています。
通常の薬局では「積極性」よりも「正確性」が求められます。
ここも大きな違いですね。
思考意欲
現在のリモート薬剤師での業務は「患者さんが医薬品や薬剤師の知識を使うことで成功すること」と説明しました。
患者さんが成功するためには「どうすれば患者さんに満足してもらえるか?」を思考し続けなければなりません。
小さな課題でも解決するにはどうすればいいか、今よりも良い解決策は他にないか。このように考え続けることが好きな人はリモート薬剤師として求められる理想像だと感じます。
リモート薬剤師と名乗るとよくいただく質問
よくいただく質問に回答していきます。
具体的な金額は控えますが、一人暮らしの生活費+奨学金の支払いがありますが生きていけます。
ノートパソコン1つあれば大丈夫です。(最低あった方が良いスペック⇢CPU:core i3、メモリ:8GB)
エンジニア(フロントエンド、バックエンド)、マーケター(広告運用、SNS運用)の方々と働いています。
20代後半~30代前半で大部分を占めています。
リモートだからこそ、リアルよりも文章で伝えるスキルは大事な気がします。
2022年1月現在は募集していません。
今後募集していく方針と聞いています!
リモート薬剤師の求人から考える求められるリモート薬剤師像:まとめ
リモート薬剤師としてどのような薬剤師が求められるのかつらつらと述べてきました。
まとめます。
- 患者さんの成功とは何か?を考え続けられる
- 受け身でなく、新しいことを生み出していく積極性
- 変化を受け入れ成長し続けられる素直さ
- やったことないことでも、やってみるチャレンジ精神
- 新しいもの好き
リモート薬剤師に転職するまでの過程は下記からご覧ください。