ごきげんよう、hori(@detemiru95)です!
2年前に薬局と病院の実習を終えてきました。
しかし、実習の前にやっておけば
「国試の勉強が楽になったかもなあ…」
と思うことがありました。
どうせ実習に行くなら、1年後の国試の勉強にもつながることを学びたいですよね。
そこで実習と国試を終えた僕が、
- 実習の前に勉強するとしたら何の教科がいいか。
- 実習の内容は、どの教科に関連したものがあるか。
これらを知りたい人に向けて、実習の前に勉強しておくべきオススメ教科を実習の体験を交えてお話していきます。
コレをやっておけば間違いない
- 1位:病態・薬物治療
- 2位:薬理
- 3位:薬剤
順番にみていきます。
1位:病態・薬物治療
「実習まであと1週間しかない!」という状況でも、学校の教科書や青本を1冊決めて、とりあえず流し読みでもいいので1周しましょう。
下に示したくらいの理解度で十分です。
- インスリン注射の絶対的適応ってどういう患者さん?
- 慢性心不全の患者さんに使う薬って何があるんだっけ?
浅い知識をつけておくだけでも、実習によって肉付けされていくからです。
僕の体験談をあげてみました。
これは、ステロイドを初めて使う患者さんへ僕が服薬指導をしにいく直前のやりとりです。
指導薬剤師「ステロイドの副作用って何を説明する?」
hori「高血糖、不眠、ムーンフェイスとかですか?」
指導薬剤師「なるほど。でもステロイドの使用の初日にムーンフェイスの説明って必要?」
hori「う~ん…(わからない)」
指導薬剤師「ムーンフェイスとか骨粗しょう症は、1~2ヶ月の長期投与になると出てくる副作用って言われてるから、初日に説明しても患者さん側からしてみれば何のことやら…ってなっちゃうよね。だからステロイドは副作用の種類だけじゃなくて、使用する量とか使用している期間によっても服薬指導が変わってくるから気をつけてね。」
※
高血糖、不整脈など:投与数時間後の比較的初期にパルス投与といった高用量で出やすい。
高血圧、食欲不振、不眠など:中等量以上で数日後から出やすい。
上記のように、もとからあるちょっとした知識に新しい知識がくっついてくるような感じで参考書には載ってないことまで学べることも多くありました。
なので学校の教科書でも青本でもいいので、とりあえず流し読みでも1周することをオススメします。
余裕がある人は、症例の問題を解いていくのもアリだと思います。
2位:薬理
病態・薬物治療と同じくらいオススメ。
薬理がオススメというより、僕のなかでは病態・薬物治療と薬理を線引きするのは難しかったので、病態・薬物治療を勉強するなら薬の名前も出てくるし薬理もやっちゃおうぜ!的なノリで2位にあげました。
病態・薬物治療と薬理がわかってくると、
処方箋に書かれている情報だけで患者さんがどのような疾患であるか推測することが出来る!
そして、薬局であれば薬歴で、病院であれば電子カルテで自分が推測したものがあってたかどうか確かめことができます。
僕は国試で病態・薬物治療と薬理の得点率が高かったのですが、その理由としてこのときの経験も大きかったと思います。
なので、できれば病態・薬物治療を勉強しているときに、つまみ程度に薬理もやってみてください。
3位:薬剤
薬局の実習の前にちょこっとやっておくのがオススメ。
薬局の実習では、期限が切れている薬を回収できない方法で捨てる作業があったからです。
これだけだと意味わからないと思うので、実例を紹介します。
期限が切れて捨てる薬の中に湿気に弱い薬(スボレキサント)があったら本当に湿気に弱いのか放置してみたり、難溶性といわれている薬があったら本当に水に溶けないのか試してみたりさせてもらった。
これによって、今まで想像がつかなかったことにより理解できなかったことが理解できるようになったりしました。
9教科の中でも、理解できるようになったことは薬剤の領域で多かったです。
その薬剤の中でも、特に製剤の分野だけでも勉強しておくと、より理解が深まると思いました。
まとめ
- 1位:病態・薬物治療
- 2位:薬理
- 3位:薬剤
僕自身、「実習の期間でも休日あるし、そのときに勉強すればよくね!?」と考えていましたが、
- 実習の週報
- 実習先からの課題
- 実習先の勉強会のための予習
- 実習中に分からなかったことを復習
この4つで手一杯でした。
なので、実習まで少しでも時間がまだある人は、このなかの1教科だけでも勉強しておくことで実習で最高のスタートがきれると思います。