ごきげんよう、薬剤師のhori(@detemiru95)です!
105回薬剤師国家試験の勉強をして個人的に後悔したことがたくさんあったので、それを反面教師としてほしいと思ってかきました!
- 統一模試の得点はどのくらいだったのか。
- いつから勉強を始めたのか
- どのような勉強をしていたのか
- どのような順で勉強をしていたのか
- 模試の見直しはどうしてたか
これらについてお話していきます。
なので“圧倒的な得点で合格したい方”よりも、“ぎりぎり合格したやつの勉強量を知りたい方”向けの内容となっています。
まずは、各統一模試の得点と推移をお見せします。
Contents
【105回薬剤師国家試験】統一模試の得点と推移
※統一模試Ⅰ~Ⅲは、それぞれ240回~242回の薬ゼミ全国統一模擬試験のことです。
※国試の全国平均点は、2020年3月29日現在の薬ゼミの自己採点システムを参照しました。
統一模試Ⅱ・Ⅲは、周りの大学より1週間以上も遅く受験しました。
そのため僕の大学の人は、全国平均よりも点数が高くなりやすい状態でした。
その反面、統一模試Ⅲから国試までは10日間しかなかったので、ここの間の得点の上がり具合は周りの大学よりも小さかったと思います。
【105回薬剤師国家試験】勉強で使った参考書は?
- 青本
- 領域別問題集
- 統一模試Ⅰ〜Ⅲの解説書
- 休み時間の免疫学
- 実務実習で使ったメモ帳
青本
当時の最新版である2020年版の青本をベースに勉強しました。
領域別問題集
当時の最新版である97回~103回版の領域別問題集を復習に使っていました。
統一模試Ⅰ~Ⅲの解説書
模試の復習をする際に使っていました。
休み時間の免疫学
免疫学に苦手な意識があったので、まずは噛み砕かれて説明されている「休み時間の免疫学」を使って基礎を理解することから始めました。
免疫が苦手な方にはオススメの参考書です。
実務実習で使ったメモ帳
実習でやったことを思い出しやすくするために、使えそうな内容はすべて青本のメモ欄に書き込みました。
【105回薬剤師国家試験】いつから勉強を始めたか?
統一模試Ⅰの結果が返されて、本気で焦った2019年10月7日から国試の勉強を始めました。
この日から138日間、休みの日を1日も作らずに毎日勉強しました。
基本的には6時間以上は勉強するようにしていました。
なので、予備校の講義や大学の補習はすべて出ませんでした。
上のグラフは、10月7日からつけていた勉強の記録をグラフにしたものです。
グラフで見ると化学のやらなさ加減が半端ないですね…
なので、各教科の到達度は出来るだけ揃えた方がよかったと反省してます。
また、全教科を網羅することができなかったので、どんなに遅くても7,8月からは国試の勉強を始めるべきだったと後悔しています。
夏休みに勉強するか遊ぶかで大きく変わってきます。
【105回薬剤師国家試験】どのような勉強をしたか?
どのように勉強していくか悩んでいましたが、統一模試Ⅰ(240回)のカルテが返されて直ぐに決めました。
まだ国試の勉強を始めてないにしても、ひどい成績だからまずは青本を全教科1周しようと。
実際に、どのように青本で勉強していたのか書き出してみました。
- 手順1「1.1 化学結合」の参考書部分をていねいに読む。
- 手順2「1.1 化学結合」の確認問題・練習問題を解く。
- 手順3間違えた問題の解説を読んで理解する。
- 手順4間違えた問題に関連する参考書部分を読み返す。
- 手順5「1.2 分子間相互作用」の参考書部分をていねいに読む。
- 手順6「1.2 分子間相互作用」の確認問題・練習問題を解く。
- 手順7間違えた問題の解説を読んで理解する。
- 手順8間違えた問題に関連する参考書部分を読み返す。
- 手順9「1.3 原子・分子」の参考書部分をていねいに…
これをひたすら繰り返していました。
そして、物理、薬剤、薬理が終わった後の統一模試Ⅱ(241回)の結果は、こんな感じになりました。
この結果を受けて、勉強法を変えなくていいんだと自信がつき、最後までこの勉強法を貫くことにしました。
この勉強法で良かったのは、間違えた問題の解説を読んだ後に参考書部分に戻って、もう一度インプットしなおすのところです。
解説には書いてないけど、参考書部分には書いてあるような+αのことを覚えておくことで、国試や模試のときに見たことないキーワードなどがありませんでした。
また、青本1周を最優先にしていたので、参考書部分を読まなくても解けそうな範囲は、いきなり確認問題・練習問題を解きはじめて時間短縮できたのも、この勉強法の良かったところでした。
【105回薬剤師国家試験】どのような順に勉強を進めたか?
全体の流れは、統一模試Ⅰ受験➡物理➡化学(2日で断念)➡薬剤➡薬理➡衛生(前半)➡統一模試Ⅱ受験➡衛生(後半)➡生物➡病態➡実務➡統一模試Ⅲ受験➡法規➡国試受験でした。
- 10/7~物理の勉強を始めた
トップバッターに超得意な教科ではなく、そこそこ得意な教科を持ってきたのは良かったです。
- 10/19~化学の勉強を始めたが、2日で断念した
物化生をやるよりも、配点が高い科目である薬剤・薬理・病態・衛生をやった方が良いと考えたのと化学から逃げたかったので断念しました。それでも必須問題レベルはわかるようにしました。
- 10/21~薬剤の勉強を始めた
物理の勉強をしているときに、薬剤と被っている項目が多いと気づいて薬剤を選びました。被っていたことで進みが早かったですし、物理の復習にもなったので一石二鳥って感じでした。
- 10/28~薬理の勉強を始めた
勉強を始めてから1ヶ月後にはモチベが薄れると思い、超得意教科をココに持ってきたのは大正解でした。
薬理は確認問題・練習問題から解き始めて、間違えた問題の周辺知識だけ勉強するスタイルでしたが、モチベが薄れていたというのとページ数自体が多かったので、一番時間を使いました。
- 11/11~領域別で物理、薬剤、薬理を復習した
復習が飽きてしまうタイプなので、領域別を解くというアウトプット型の復習をしていました。
卒試が控えていたこともあり、調子が良いときは50問/時間のペースでやっていました。
- 12/8~衛生の勉強を始めた
初めは、「何で下水道の勉強なんてしないといけないんだよ」と思いながらやってましたが、今まで歯が立たなかった問題が解けるようになっていくにつれて、勉強を進めていくのが楽しかった教科でした。
- 12/20~生物の勉強を始めた
高校のときに履修していなかったので苦手意識が根付いていましたが、機能形態学の先生の講義が好きだったり、研究する上でリポフェクション法などの遺伝子工学を知っておかなければならなかった背景があり、主に免疫学に力を入れて勉強しました。
- 1/1~病態の勉強を始めた
薬理と同様に問題を解くことから始めて、問題文で出てきた検査項目の基準値や意義はすべて覚えました。
このおかげで、国試では高得点をとることができました。
- 1/18~実務の勉強を始めた
理解することを意識して勉強しました。
例えば、「○○と△△は配合しちゃダメ!」と覚えるのではなく、「○○と△△って混ぜると沈殿しちゃうからダメなんだ~」という感じです。
細かいことですが、この差で定着の度合いが変わってくると思います。
- 2/5~領域別で生物、病態の復習をした
物理、薬剤、薬理のときと同様に、領域別の問題を解くアウトプット型の復習をしました。
このときに実務の復習をしなかった理由は、時間が足りなかったのと実習は真剣に取り組んだから大丈夫っしょという慢心からです。
- 2/14~2/21過去問を97回~104回まで解いた
1日に1回分の過去問を解いていき、夕方から寝るまでの余った時間は統一Ⅲで出来が悪かった教科である薬剤と法規の勉強にあてていました。
この順に勉強して正解だったかどうかは分かりませんが、結果的には国試本番では統一模試Ⅰと比べて+79点でしたので、悪くはなかったのかなと思います。
統一模試Ⅲの結果を返されたとき、法規の成績が非常に悪くて捨てようか迷っていました。
しかし、捨てるのはもったいないと友達に強く言われ、少しだけ法規をやったら、国試本番では法規の難易度がかなり下げられていて、僕にとっては得点源の教科となりました。
これは2019年3月29日現在の薬ゼミの自己採点システムのサイトで、一番左の点数が僕の点数で真ん中が入力した人全員の平均点で、一番右の数字がランキングです。
統一模試Ⅲと比べて法規だけ6000位ぐらい一気に上がりました(笑)
国試本番では、今回の105回国試のように物理が高難易度だったから、その反動で法規が低難易度になった(?)みたいなことがあると思うので、捨て教科は作らないようにして苦手な教科でもとりあえず勉強しておけば得点源になることがあるので、時間があるならば苦手な教科でもやっておきましょう。
そのときに強く言ってくれた友達には、本当に感謝しています。
【105回薬剤師国家試験】模試の見直しはどうやってたか?
- 網掛け問題の周辺知識を完璧に(正答率60%以上なのに間違えた問題)
- Cランク以下の教科は、間違えた問題をすべて見直し
- Bランク以上の教科は、間違えた問題の解説を青本に書き足す
統一模試の結果が返された日と統一模試の前日にそれぞれ1~3を復習しました。
網掛け問題の周辺知識を完璧にしておくのが一番効率が良いと思ったので、一番時間をかけていました。
模試の復習は、一番効率のいい勉強なので、最低でも網掛け部分を1回は復習しておきましょう。
最後に
106回薬剤師国家試験からは、新カリキュラムということで難易度がなかなか予想できませんが、相対基準というのは変わらないので、合格者が105回よりも数千人減ったなんてことは無いと思います。
数ヶ月単位で勉強していると必ず勉強量が少なくなる時期がやってきますが、そのときは勉強量を少なくしてしまった自分を責めるのではなく、勉強量が少なくなってしまうぐらい頑張ってこれたのだと自分を褒めてください。
前向きに考えてないとメンタルやられます。
また、勉強が辛い時期がきたら、そういうときこそ伸びる時期ですので、勉強から離れないようにしましょう。
継続は最強です。最後まであきらめないで頑張ってください!
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