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Contents
- 1 【薬理】副甲状腺細胞のカルシウム受容体を刺激して、パラトルモンの分泌を抑制するのはどれか?
- 2 【病態】重症筋無力症に関する記述のうち、誤っているのはどれか?
- 3 【薬理】尿路結石を予防する目的で、尿アルカリ化薬が併用されるのはどれか?
- 4 【病態】出血リスクの高い手術が予定されている患者で、手術前7日もしくはそれ以前からの休薬を提案すべきものはどれか?
- 5 【薬理】骨粗しょう症治療薬のエルカトニンの作用機序はどれか?
- 6 【薬理】TNF-αの作用を阻害するヒト型可溶性TNF受容体-Fc融合タンパク質の生物学的製剤はどれか?
- 7 【病態】重篤な腎機能障害のある患者に禁忌となっている薬物はどれか?
- 8 【薬理】食事による胃内容排出速度の低下によって、吸収量が増大するのはどれか?
- 9 【病態】甘草の1日の上限量はどれか?
- 10 【生物】ショウガの根茎に含まれる辛味成分はどれか?
【薬理】副甲状腺細胞のカルシウム受容体を刺激して、パラトルモンの分泌を抑制するのはどれか?
2.シナカルセト
3.テリパラチド
4.レボチロキシン
【正解】2.シナカルセト
カルシウム受容体を刺激し、パラトルモンの分泌を抑えてくれます。
二次性の副甲状腺機能亢進症に用いられます。
余談ですが105回の国試で二次性副甲状腺機能亢進症と鑑別できて、かつ用いられる薬を2種類選べないと正解できない問題ありました😹
【病態】重症筋無力症に関する記述のうち、誤っているのはどれか?
2.筋力低下に日内変動がある
3.20~40歳代の女性に好発
4.AChに対する自己抗体が産生される
【正解】4.AChに対する自己抗体が産生される
重症筋無力症はACh”受容体”に対する自己抗体が産生されます。
神経筋接合部の伝導が障害される自己免疫疾患です。
【薬理】尿路結石を予防する目的で、尿アルカリ化薬が併用されるのはどれか?
2.ベンズブロマロン
3.フェブキソスタット
4.ラスブリカーゼ
【正解】2.ベンズブロマロン
尿酸排泄促進薬であるため、尿中への尿酸排泄量増加による尿路結石の危険性があります。
なので、その予防目的で尿アルカリ化薬であるクエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム配合薬が併用されます。先発品名はウラリット配合錠です👐
【病態】出血リスクの高い手術が予定されている患者で、手術前7日もしくはそれ以前からの休薬を提案すべきものはどれか?
2.アトルバスタチン
3.エナラプリル
4.ボグリボース
【正解】1.アスピリン
尿酸排泄促進薬であるため、尿中への尿酸排泄量増加による尿路結石の危険性があります。
なので、その予防目的で尿アルカリ化薬であるクエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム配合薬が併用されます。先発品名はウラリット配合錠です👐
【薬理】骨粗しょう症治療薬のエルカトニンの作用機序はどれか?
2.骨組織のエストロゲン受容体の活性化
3.骨芽細胞の分化促進
4.破骨細胞の活性抑制による骨吸収抑制
【正解】4.破骨細胞の活性抑制による骨吸収抑制
カルシトニン製剤は、破骨細胞にあるカルシトニン受容体に結合して細胞活性を抑制し、骨吸収を抑制します。鎮痛作用も示すので、骨粗しょう症における疼痛にも用いられるのが特徴です👌
【薬理】TNF-αの作用を阻害するヒト型可溶性TNF受容体-Fc融合タンパク質の生物学的製剤はどれか?
2.アバタセプト
3.エタネルセプト
4.オーラノフィン
【正解】3.エタネルセプト
完全ヒト型可溶性TNF受容体-Fc融合タンパク質製剤であり、TNF-aのおとり受容体として捕捉し、TNF-aとTNF受容体への結合を阻害し、炎症シグナルの伝達を阻止します。
【病態】重篤な腎機能障害のある患者に禁忌となっている薬物はどれか?
2.シルニジピン
3.クエチアピン
4.チクロピジン
【正解】1.メトトレキサート
腎排泄の薬物であるので、腎障害のある患者では排泄が遅延することにより副作用が強く現れる可能性があるため投与禁忌です。
メトトレキサートの副作用
・骨髄抑制
・感染症
・間質性肺炎
・劇症肝炎
メトトレキサートはよく聞かれるので2,3個くらいはパッと出てくるようにしておくと損ないです!
総合病院の門前薬局だとめちゃ出ます💦
【薬理】食事による胃内容排出速度の低下によって、吸収量が増大するのはどれか?
2.セファクロル
3.リファンピシン
4.リボフラビン
【正解】4.リボフラビン
リボフラビンは能動輸送によって吸収されるので、胃内容排出速度が低下することで、小腸に到達する薬物が少しずつになりトランスポーターの飽和が生じにくくなり、吸収量が増えます。
【病態】甘草の1日の上限量はどれか?
2.8.5g
3.9.5g
4.12g
【正解】1.7.5g
甘草1g中にはグリチルリチンが約40mg含まれていると言われていますが、1日の上限値はグリチルリチンとして300mg(甘草として7.5g)です。高齢者の女性は副作用の頻度が特に高いといわれます。
また、プレドニゾロン、利尿剤との併用では低カリウム血症を起こしやすいので注意が必要です😌
【生物】ショウガの根茎に含まれる辛味成分はどれか?
2.シンナムアルデヒド
3.α-サンショオール
4.(6)-ギンゲロール
【正解】4.[6]-ギンゲロール
ギンゲロールは、ショウガ科植物のショウガの根茎に含まれる辛味成分です💁