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Contents
- 1 【薬理】アルドース還元酵素を阻害することで、神経細胞内のソルビトールの蓄積を防止し、糖尿病性末梢神経障害に伴う自覚症状(しびれ、疼痛など)に適応のあるものは?
- 2 【薬剤】次のうち、粉体の流動性を表す指標はどれか?
- 3 【衛生】毒性の発現機序・特徴でパーキンソン病様症状が見られる化学物質は?
- 4 【衛生】過剰に摂取してしまうことで、高カルシウム血症、食欲不振、嘔吐、関節痛などが生じ、さらに進行すると心臓や腎臓などの石灰化、腎結石のリスクが高まるものは?
- 5 【衛生】中皮腫を引き起こす代表的な原因物質はどれか?
- 6 【衛生】「ヒトが一生涯を通して摂取しても危険度がある限られた確率以下にとどまる量」で、一般に10の-6乗の確率が採用されるものは?
- 7 【薬剤】会合コロイドに分類される分散相は?
- 8 【薬理】ヘンレ係蹄上行脚のNa+,K+,2Cl-共輸送系を抑制する利尿薬は?
- 9 【薬理】セロトニンの再取り込みを選択的に阻害するものはどれか?
- 10 【薬理】小腸上皮頂端膜(腸管内腔側)に存在するクロライドチャネル(ClC)-2を活性化し、腸管内への水分分泌を促進するものはどれか?
【薬理】アルドース還元酵素を阻害することで、神経細胞内のソルビトールの蓄積を防止し、糖尿病性末梢神経障害に伴う自覚症状(しびれ、疼痛など)に適応のあるものは?
2.エパルレスタット
3.メキシレチン
4.デュロキセチン
【正解】2.エパルレスタット
神経細胞内に蓄積し、末梢神経障害の原因になるソルビトールを生成を抑制します。副作用に血小板減少があるのが特徴です。
【薬剤】次のうち、粉体の流動性を表す指標はどれか?
2.形状係数
3.真密度
4.比表面積
【正解】1.安息角
一般的に粒子径の大きな粉体は流動性がよく、安息角は小さくなります。
【衛生】毒性の発現機序・特徴でパーキンソン病様症状が見られる化学物質は?
2.シアン化合物
3.アクリルアミド
4.MPTP
【正解】4.MPTP
MPTP(1-メチル-4-フェニル-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン)はドパミン作動性ニューロンを変性脱落させる神経毒で、実験動物に投与し、パーキンソン病モデルを作成するためなどに用いられます。
【衛生】過剰に摂取してしまうことで、高カルシウム血症、食欲不振、嘔吐、関節痛などが生じ、さらに進行すると心臓や腎臓などの石灰化、腎結石のリスクが高まるものは?
2.ビタミンD
3.ビタミンE
4.ビタミンK
【正解】2.ビタミンD
上記の脂溶性ビタミンのうち、ビタミンAとビタミンDには過剰症があるのでそれぞれ過剰摂取には注意が必要です。ビタミンAには急性中毒として頭痛、悪心、嘔吐。亢進すると慢性中毒としてめまいや視覚障害などが起こります。
【衛生】中皮腫を引き起こす代表的な原因物質はどれか?
2.オーラミン
3.アスベスト
4.ベンゼン
【正解】3.アスベスト
アスベストは中皮腫の原因物質で、耐火性、断熱性、防音性、絶縁性など多様な機能を有していることから、耐火・断熱・防音の目的で建築材料として、建築物(ビル、学校・病院、工場、一般住宅など)や工作物(駐車場、プラットホーム、変電施設など)に大量に使用されてきました。
【衛生】「ヒトが一生涯を通して摂取しても危険度がある限られた確率以下にとどまる量」で、一般に10の-6乗の確率が採用されるものは?
2.TDI
3.NOAEL
4.VSD
【正解】4.VSD
ヒトが受けると予想される危険性が十分に小さければ、その量は実質的に閾値と同様な取り扱いが可能であろうとの考えが生まれ、この量を実質安全量(VSD)といいます。
【薬剤】会合コロイドに分類される分散相は?
2.アルブミン
3.インスリン
4.ミセル
【正解】4.ミセル
会合コロイドとは、分子が会合してコロイド分散状態になったものをいいます。界面活性剤や染料の分子は会合してコロイド状のミセルとなります。
【薬理】ヘンレ係蹄上行脚のNa+,K+,2Cl-共輸送系を抑制する利尿薬は?
2.ヒドロクロロチアジド
3.トリアムテレン
4.ヒドララジン
【正解】1.フロセミド
高血圧症、悪性高血圧、心性浮腫、腎性浮腫などに適応があります。
低ナトリウム血症を助長する可能性があるので、デスモプレシンとは併用禁忌です。
【薬理】セロトニンの再取り込みを選択的に阻害するものはどれか?
2.マプロチリン
3.ミアンセリン
4.セルトラリン
【正解】4.セルトラリン
セロトニンの再取り込みを阻害することで、パニック障害や外傷後ストレス障害にも用いられる抗うつ薬の一つです。セロトニン症候群や悪性症候群などの副作用に注意。
【薬理】小腸上皮頂端膜(腸管内腔側)に存在するクロライドチャネル(ClC)-2を活性化し、腸管内への水分分泌を促進するものはどれか?
2.ラクツロース
3.ルビプロストン
4.エロビキシバット
【正解】3.ルビプロストン
ルビプロストンが小腸に働くのに対して酸化マグネシウムは大腸に主に働く点が異なり、下痢にはなりにくく自然な排便になるのが特徴です。