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Contents
- 1 【衛生】2015年には約2億人の罹患者がいたハマダラカが媒介する疾患は?
- 2 【薬理】欠神発作には無効な抗てんかん薬はどれか?
- 3 【生物】RNAポリメラーゼのプロモーターへの結合を促進し転写を促進するアクティベーターに対し、RNAポリメラーゼのプロモーターへの結合を阻害し転写を抑制する転写調節因子は?
- 4 【生物】DNA鎖の末端同士をリン酸ジエステル結合でつなぐ酵素で、ラギング鎖の岡崎フラグメント(DNA断片)の連結に関与する酵素は?
- 5 【物理】測定試料の注入時からピークの頂点までの時間を表しているものは?
- 6 【実務】半減期が長いため、遅発期の悪心・嘔吐にも有効な制吐薬は?
- 7 【衛生】母子感染のうち主に経胎盤感染である疾患はどれか?
- 8 【薬理】キニノーゲンを酵素作用により分解してキニンを遊離する末梢血管拡張薬は?
- 9 【実務】生理食塩液などの塩化物を含む輸液との配合を避けるべきものは?
- 10 【実務】20~24℃で水平振盪(ずっと揺らして)保存する血液成分製剤は?
【衛生】2015年には約2億人の罹患者がいたハマダラカが媒介する疾患は?
2.結核
3.レジオネラ症
4.マラリア
【正解】4.マラリア
マラリア原虫をもった蚊(ハマダラカ属)に刺されることで感染する病気。2018年11月に公表された統計によると、1年間に約2億2000万人が感染しています。
【薬理】欠神発作には無効な抗てんかん薬はどれか?
2.エトスクシミド
3.ジアゼパム
4.バルプロ酸
【正解】1.カルバマゼピン
イミノスチルベン系のカルバマゼピンは部分発作の第一選択薬ですが、欠神発作には無効とされています。
【生物】RNAポリメラーゼのプロモーターへの結合を促進し転写を促進するアクティベーターに対し、RNAポリメラーゼのプロモーターへの結合を阻害し転写を抑制する転写調節因子は?
2.コドン
3.リプレッサー
4.プロセシング
【正解】3.リプレッサー
真核細胞では、アクチベーターが結合するDNAの調節塩基配列をエンハンサー、リプレッサーが結合するDNAの調節塩基配列をサイレンサーと呼びます。
【生物】DNA鎖の末端同士をリン酸ジエステル結合でつなぐ酵素で、ラギング鎖の岡崎フラグメント(DNA断片)の連結に関与する酵素は?
2.プライマーゼ
3.DNA依存性DNAポリメラーゼ
4.DNAリガーゼ
【正解】4.DNAリガーゼ
すべての細胞に含まれていると考えられていて、DNAの複製、DNAの修復あるいは組み換えなどに必要な酵素です。最初に短いDNA鎖が合成され、DNAリガーゼによってつながって長い分子となります。
【物理】測定試料の注入時からピークの頂点までの時間を表しているものは?
2.分離係数
3.分離度
4.シンメトリー係数
【正解】1.保持時間
保持時間は、物質が液相に溶解していた時間とキャリヤーガスによりカラム内を移動していた時間の合計になります。
【実務】半減期が長いため、遅発期の悪心・嘔吐にも有効な制吐薬は?
2.パロノセトロン
3.アザセトロン
4.ラモセトロン
【正解】2.パロノセトロン
他の5-HT3受容体遮断薬の半減期が4~6hに対して、パロノセトロンの半減期は34hと非常に長いため、遅発期の悪心・嘔吐にも有効です。
【衛生】母子感染のうち主に経胎盤感染である疾患はどれか?
2.淋病
3.クラミジア感染症
4.B群溶血性レンサ球菌感染症
【正解】1.梅毒
母体血液中の微生物が胎盤で増殖した後、胎児の血液に移行することで経胎盤感染が成り立ちやすくなります。
【薬理】キニノーゲンを酵素作用により分解してキニンを遊離する末梢血管拡張薬は?
2.ベラプロスト
3.アルプロスタジル
4.カリジノゲナーゼ
【正解】4.カリジノゲナーゼ
血漿中のα2-グロブリン分画に属するキニノーゲンを酵素的に分解することでブラジキニンを遊離させます。ブラジキニンは、血管内皮細胞のβ2受容体を刺激して一酸化窒素(NO)やプロスタグランジン類の産生を亢進させることで強力な血管拡張作用を現します。
【実務】生理食塩液などの塩化物を含む輸液との配合を避けるべきものは?
2.オキサリプラチン注射液
3.カルボプラチン注射液
4.すべて
【正解】2.オキサリプラチン注射液
オキサリプラチン注射液は塩化物含有溶液により、分解してしまうので生理食塩液などの塩化物を含む輸液との配合は避けなければいけません。
【実務】20~24℃で水平振盪(ずっと揺らして)保存する血液成分製剤は?
2.人赤血球液
3.人血小板濃厚液
4.人血清アルブミン
【正解】3.人血小板濃厚液
人血小板濃厚液の有効期限は採血後4日間で、血小板減少症などに用いられます。
人血小板濃厚液は揺らして保存を行わないと、段々バックの中が酸性に傾いていき、血小板が酸で溶けてしまいます。