↓【朝問まとめ】はこちら↓
Contents
- 1 【薬理】ゲンタマイシンの作用機序はどれか?
- 2 【薬理】抗腫瘍薬であるパクリタキセルの作用機序はどれか?
- 3 【薬理】タンパク質と共役してホスホリパーゼCを活性化する受容体はどれか?
- 4 【病態】肺腺がんの診断に有用な腫瘍マーカーはどれか?
- 5 【薬理】長期連用により精神的依存を起こすが、身体的依存は生じにくいものはどれか?
- 6 【病態】播種性血管内凝固症候群において、著しく低下する検査値はどれか?
- 7 【薬理】アドレナリンβ2受容体刺激薬の薬理作用はどれか?
- 8 【病態】子宮内膜症に関する記述のうち、正しいのはどれか?
- 9 【薬理】副交感神経終末から遊離された神経伝達物質の分解を抑制するのはどれか?
- 10 【病態】中枢性尿崩症の治療に関する記述のうち、正しいのはどれか?
【薬理】ゲンタマイシンの作用機序はどれか?
2.DNA複製阻害
3.細胞壁合成阻害
4.葉酸合成阻害
【正解】1.タンパク質合成阻害
アミノグリコシド系抗生物質であるゲンタマイシンは、細菌のリボソーム30Sサブユニットに結合してタンパク質合成を阻害します。他のアミノグリコシド系抗生物質と同様経口投与では無効であることも覚えておきましょう🌱
【薬理】抗腫瘍薬であるパクリタキセルの作用機序はどれか?
2.DNAアルキル化
3.ピリミジン代謝阻害
4.チューブリン脱重合阻害
【正解】4.チューブリン脱重合阻害
パクリタキセルは、細胞分裂に重要な役割を果たす微小管の重合を促進(脱重合を阻害)し、微小管の安定化・過剰形成を引き起こすことにより、細胞分裂を阻害して抗腫瘍効果をあらわす殺細胞性抗がん薬(細胞傷害性抗がん薬)です。
【薬理】タンパク質と共役してホスホリパーゼCを活性化する受容体はどれか?
2.アセチルコリンM2受容体
3.ドパミンD2受容体
4.ヒスタミンH1受容体
【正解】4.ヒスタミンH1受容体
Gqタンパク質共役型受容体を刺激することにより、ホスホリパーゼCの活性化を介してPIP2からIP3とDGの生成を促進します。
【病態】肺腺がんの診断に有用な腫瘍マーカーはどれか?
2.CA125
3.CEA
4.AFP
【正解】3.CEA
肺腺がんで高値を示す腫瘍マーカーで、消化器系のがんでも高値を示します。
この手の問題では、NSEとCEAの違いが分かっているかどうか問われているのでNSEも抑えておくといいです🍀
⭐️NSEは小細胞肺がんで高値を示す腫瘍マーカーです。
【薬理】長期連用により精神的依存を起こすが、身体的依存は生じにくいものはどれか?
2.メタンフェタミン
3.フェノバルビタール
4.モルヒネ
【正解】2.メタンフェタミン
アンフェタミン/メタンフェタミンは精神的依存を起こしやすいですが、身体的依存や耐性は生じにくいとされています。
バルビツール系薬やベンゾジアゼピン系薬、モルヒネは精神的依存・身体的依存・耐性を起こしやすいです。
【病態】播種性血管内凝固症候群において、著しく低下する検査値はどれか?
2.赤血球数
3.血小板数
4.白血球数
【正解】3.血小板数
微小血栓多発の結果として、しばしば血小板や凝固因子といった止血因子が低下するため、消費性凝固障害とも言われることがあります。
【薬理】アドレナリンβ2受容体刺激薬の薬理作用はどれか?
2.膀胱括約筋収縮
3.心拍数低下
4.グリコーゲン分解抑制
【正解】1.気管支平滑筋弛緩
β2受容体を刺激することで、
・気管支平滑筋弛緩作用
・グリコーゲン分解促進作用
・膀胱排尿筋弛緩作用
などの作用を示します🌱
【病態】子宮内膜症に関する記述のうち、正しいのはどれか?
2.エストロゲン分泌が減少する
3.低用量黄体ホルモン・卵胞ホルモンを用いる
4.無痛性の疾患である
【正解】3.低用量黄体ホルモン・卵胞ホルモンを用いる
子宮内膜症の薬物治療として、低要領黄体ホルモン・卵胞ホルモン配合剤、Gn-RH(LHーRH)アゴニスト、黄体ホルモン製剤などが用いられます。
【薬理】副交感神経終末から遊離された神経伝達物質の分解を抑制するのはどれか?
2.プラリドキシム
3.ジスチグミン
4.スコポラミン
【正解】3.ジスチグミン
可逆性のコリンエステラーゼ阻害薬で、シナプス間隙のアセチルコリンの量を増やして、間接的にアセチルコリンの作用を増強します。
【病態】中枢性尿崩症の治療に関する記述のうち、正しいのはどれか?
2.デスモプレシンを投与する
3.ヒドロクロロチアジドを投与する
4.飲水を制限するよう指導する
【正解】2.デスモプレシンを投与する
中枢性尿崩症の治療薬には、デスモプレシンの経口薬もしくは点鼻薬が用いられます。
また、飲水量を制限すると高張性脱水を起たす可能性があるので注意です。