薬剤師国家試験

【国試対策】必須問題レベル【朝問181〜190】

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【薬剤】一次性能動輸送のトランスポーターはどれか?

1.Na+,K+ーATPase
2.アミノ酸トランスポーター
3.Na+/H+逆輸送系
4.ペプチドトランスポーター

【正解】1.Na+,K+ーATPase
★Na+,K+-ATPase
小腸上皮細胞で側底膜側に存在するイオン輸送型ポンプであり、ATPを直接消費するので、一次性能動輸送に分類されます。
❏アミノ酸トランスポーター
別名:Na+/アミノ酸共輸送系
アミノ酸をNa+とともに共輸送(Na+勾配を利用)するトランスポーターです。また、この輸送系により細胞膜を透過する薬としてレボドパがあります。
❏Na+/H+逆輸送系
Na+の濃度差によって、管腔側から細胞内へNa+を取り込む際に細胞内のH+が交換されます。
❏ペプチドトランスポーター
別名:H+/ペプチド共輸送系
ジペプチド(トリペプチド)とともに共輸送(H+勾配を利用)するトランスポーターで、非常に幅広い基質認識性を示します。
セファレキシンやカプトプリルは、構造中にペプチド結合を有していてこのトランスポーターに認識されて輸送されます。

【病態】スキサメトニウムの投薬や髄膜炎などで認められる無換気状態から急に深大な呼吸を開始して換気状態になることを繰り返す異常な外呼吸の状態を何というか?

1.チェーンストークス呼吸
2.ビオー呼吸
3.クスマウル呼吸
4.起坐呼吸

【正解】2.ビオー呼吸
❏チェーンストークス呼吸
呼吸中枢の低酸素症(脳出血や脳梗塞)、動脈血循環の不良、低酸素血症のいずれかが原因で起こります。数十秒間程度の無呼吸が続いた後に外呼吸を再開すると1回換気量が次第に増加して極大に達すると今度は1回換気量が減少して、再び数十秒間の無呼吸に至るサイクルが続き、別名:交代制無呼吸とも言われます。ビオー呼吸と似ています。
❏ビオー呼吸
これが現れた時は、炎症などに伴う脳圧亢進など、何らかの原因で脳幹部に障害が発生していることを示唆していて、生命の危機に瀕している可能性があるそうです。
❏クスマウル呼吸
糖尿病性ケトアシドーシスや腎不全に伴う尿毒症、昏睡時などに起こります。代謝性アシドーシスを肺での外呼吸によって緊急的に補正しようとするために発生します。異常に深大な呼吸が連続して規則正しく続く病態で、運動時にも同様の呼吸が見られることがあります。
❏起坐呼吸
左心系の機能低下や僧帽弁膜症などによる左心不全で見られます。呼吸困難が臥位で増強して、起坐位や半坐位で軽減するという臨床的兆候です。左心不全の状態で臥位をとると、右心系への静脈還流の増加やこれによる肺血流の増加から、肺うっ血や肺コンプライアンスの減少をきたし、呼吸仕事量の増大を招きます。

【化学】とげが薬用部位であり、主要成分がインドールアルカロイドで高血圧の改善に用いられるものは?

1.トコン(吐根)
2.チョウトウコウ(釣藤鈎)
3.モクツウ(木通)
4.ニンジン(人参)

【正解】2.チョウトウコウ(釣藤鈎)
❏トコン(吐根)
根及び根茎が使われ、主要成分はイソキノリンアルカロイドです。主に去痰、催吐作用があります。
❏チョウトウコウ(釣藤鈎)
前述のとおりで、チョウトウコウが含まれている漢方薬である釣藤散は慢性の頭痛に用いられます。
❏モクツウ(木通)
つる性の茎が使われ、主要成分はトリテルペンサポニンです。主に利尿作用があります。
❏ニンジン(人参)
オタネニンジンは根が使われ、主要成分はギンセノシド類のトリテルペンサポニンです。主に強壮、健胃作用があります。

【化学】ジスルフィド結合を有するアミノ酸はどれか?

1.セリン
2.トレオニン
3.システイン
4.アスパラギン

【正解】3.システイン
❏セリン、トレオニン
側鎖の官能基はアルコールで水素結合が構造中にあります。
❏システイン
側鎖の官能基はチオールで水素結合とジスルフィド結合(共有結合)が構造中にあります。
❏アスパラギン
側鎖の官能基はアミドで水素結合が構造中にあります。

【生物】リンパ球の分化と成熟に関わる器官である一次リンパ器官はどれか?

1.リンパ節
2.膵臓
3.パイエル板
4.骨髄

【正解】4.骨髄
❏リンパ節
二次リンパ器官の1つです。非常に細かい網目状の組織からなり、リンパ球や樹状細胞、マクロファージなどが存在しています。
❏脾臓
二次リンパ器官の1つです。脾臓の実質は赤脾臓と白脾臓です。赤脾臓はその中に血液を蓄えて循環血液量を調節して、老廃赤血球を破壊します。白脾臓はB細胞及びT細胞が分布していて、二次リンパ器官として機能することで免疫応答に関与します。
❏パイエル板
二次リンパ器官の1つです。腸管関連リンパ組織の構成要素の1つです。腸内細菌など腸管内物質に対する免疫応答の制御に関わっています。
❏骨髄
リンパ球の分化と成熟に関わる一次リンパ器官です。造血機能をもつものを赤色骨髄、造血機能を失って脂肪組織に置き換わったものを黄色骨髄といいます。

【生物】真核細胞でのmRNAのプロセシングによる成熟過程において、イントロンの除去に関わるのはどれか?

1.リソソーム
2.ヌクレオソーム
3.プロテアソーム
4.スプライソソーム

【正解】4.スプライソソーム
❏リソソーム
真核生物の細胞小器官の一つで、リソソーム内腔はpH5前後に酸性化されており、様々な加水分解酵素を含みます。
❏ヌクレオソーム
すべての真核生物に共通するクロマチンの基本的構成単位です。
4種のコアヒストン(H2A、H2B、H3、H4)から構成されるヒストン8量体に146bpの二重鎖DNAが巻き付いた構造をとります。
❏プロテアソーム
細胞質に存在するタンパク質分解活性をもつ巨大な複合体で多くのサブユニットからなり、細胞内のタンパク質を選択的に分解します。多くの場合ATPを必要としてユビキチン化されたタンパク質を分解します。
❏スプライソソーム
イントロンの除去はプロセッシング過程の中でもスプライシングとよばれ、スプライソソームというタンパク質とRNAの複合体がイントロン部分を切り出す反応に関与します。

【物理】臨界ミセル濃度(cmc)以降で急激に下がるものはどれか?

1.洗浄力
2.可溶化力
3.当量伝導度(モル伝導率)
4.浸透圧

【正解】3.当量伝導度(モル伝導率)
❏洗浄力
臨界ミセル濃度付近で著しく上昇します。
この作用を利用して、汚れを表面から取り除くことができます。
❏可溶化力
臨界ミセル濃度以降で著しく上昇します。
水に難溶性の物質がミセル内に取り込まれ、見かけ上は溶解したように見えるためです。
❏当量伝導度(モル伝導率)
臨界ミセル濃度以降で急激に低下し始めます。
臨界ミセル濃度まではモノマーによって電気伝導が行われますが、臨界ミセル濃度以上で形成されるミセルが電荷の遮蔽をします。
❏浸透圧
臨界ミセル濃度以上でほとんど変化しません。
浸透圧はモノマーの濃度に依存しているからです。
(臨界ミセル濃度以上でモノマーの濃度はほぼ一定となります。)

【物理】「測定値におけるばらつきの程度」を示しているものはどれか?

1.精度(精密さ)
2.標準偏差(標準偏差率)
3.真度(正確さ)
4.偏り

【正解】1.精度(精密さ)
❏精度(精密さ)
測定値におけるばらつきの程度のこと
❏標準偏差(標準偏差率)
精度の定量的な表現
❏真度(正確さ)
分析法で得られる測定値の偏りの程度のこと
❏偏り
統計学では真の値から観測データの母集団を引いた値です。

【法規】社会保障制度のうち、社会保険方式でないものはどれか?

1.医療保険
2.公的扶助
3.年金制度
4.介護保険

【正解】2.公的扶助
❏社会保険(年金・医療・介護)方式
加入者(被保険者)が一定期間にわたって保険料を拠出して、運営主体(保険者)が加入者からの拠出金を財源として給付する方式医療保険や年金制度、介護保険が該当します。
※国民年金(基礎年金)の給付費用の2分の1は国庫負担)
❏社会扶助方式
税を財源にして保険の技術を用いずに給付する仕組みです。
代表的な制度は、貧困を救済する公的扶助制度である生活保護制度です。
ちなみに、児童福祉、障害福祉、老人福祉といった社会福祉制度や児童手当、福祉年金も社会扶助に含まれます。

【法規】薬物療法の治療効果を数値化したQALY(質調整生存率)とその費用対効果を分析する経済評価手法はどれか?

1.費用最小化分析
2.費用効果分析
3.費用効用分析
4.費用便益分析

【正解】3.費用効用分析
❏費用最小化分析:CMA(Cost Minimization Analysis)
薬物療法の中で、同じ治療効果をもつとされるものについて、その薬物治療で発生するコスト(薬剤費、器材、廃棄物、医師・薬剤師などの人件費などの販管費)を最小にするという切り口から分析する手法
❏費用効果分析:CEA(Cost Effectiveness Analysis)
薬物治療の治療効果(死亡率、治癒率、獲得生存率など)を数値化して、その費用対効果を分析する手法
❏費用効用分析:CUA(Cost Utility Analysis)
薬物療法の治療効果をQALYとして数値化して費用対効果を分析する手法。QALYはQOLを考慮した生存年数として評価し、身体・精神ともに完全に健康な状態で生存した1年を「1」死亡を「0」と置いた時、0以上1未満の数値によって中間状態を評価することができます。
❏費用便益分析:CBA(Cost Benefit Analysis)
治療に要する費用に対して、得られた治療効果を金銭に換算して分析する手法です。

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