薬剤師国家試験

【国試対策】必須問題レベル【朝問141〜150】

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【物理】放射線が物質に当たり、物質を構成している原子の中から(陰)電子をはじき飛ばす作用はどれか?

1.電離作用
2.励起作用
3.蛍光作用
4.写真(感光)作用

【正解】1.電離作用
この4つは、放射線の物質相互作用です。
◆電離作用:さらに直接電離と間接電離に分けられ、α線やβ線などは原子や分子を直接電離できます。
◆励起作用:放射線が軌道電子をエネルギー準位の高い軌道に押し上げる作用のことです。
◆蛍光作用:放射線が蛍光物質を励起し、その物質から蛍光を出す作用のことです。
◆写真(感光)作用:放射線が乳剤をイオン化し、露光したものと同じ状態にする作用のことで、レントゲン写真がその典型例です。

【法規】パターナリズムの精神が強く現れているものは、次のうちどれか?

1.ヘルシンキ宣言
2.ヒポクラテスの誓い
3.イスタンブール宣言
4.ニュルンベルク綱領

【正解】2.ヒポクラテスの誓い
◆ヘルシンキ宣言
1964年、世界医師会総会で「人体実験を行う場合の倫理規定」として制定されたもので、2013年の世界医師会総会で修正され、「人間を対象とする医学研究の倫理的減速」としています。
◆ヒポクラテスの誓い
代表的な医師の倫理規範です。一般的に強い立場にある者が弱い立場にある者の利益になるようにと、本人の医師に反して行動に介入・干渉するという、いわゆるパターナリズムの精神が強く現れています。
◆イスタンブール宣言
2008年、国際移植学会が中心となってイスタンブールで開催された国際会議で採択された宣言です。臓器売買・移植ツーリズムの禁止、自国での臓器移植の推進、生体ドナーの保護を提言しています。
※移植ツーリズムとは移植のための渡航のうち、臓器を不正な手段で入手したり、商品として売買するなどの行為が行われている場合を言います。
◆ニュルンベルク綱領
1947年、ナチス・ドイツの人体実験に対する反省から人を対象とする試験を行う際に遵守すべき10項目を定めたものです。

【薬理】SARI(セロトニン受容体遮断再取り込み阻害薬)とも呼ばれる非三環系(二環系)の第二世代の抗うつ薬はどれか?

1.イミプラミン
2.エスシタロプラム
3.ボルチオキセチン
4.トラゾドン

【正解】4.トラゾドン
◆イミプラミン(トフラニール)
第一世代の三環系抗うつ薬で遺尿症にも適応があるのが特徴です。
◆エスシタロプラム(レクサプロ)
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)で、元はシタロプラムがデンマークで承認されており、その後活性本体がS-エナンチオマーであることが見いだされ、光学分割したS-エナンチオマーがエスシタロプラムです。2015年に「社会不安障害」の効能または効果の追加申請が承認されたこともあり、僕の実習先でもめちゃくちゃ出ました。
◆ボルチオキセチン(トリンテリックス)
2019/11/19に薬価収載されたばかりの新薬ですが、海外のガイドラインでは、認知機能障害を伴う大うつ病患者に対して有用性があるとして、高いエビデンスレベルで推奨されています。
機序は、セロトニン再取り込み阻害作用、5-HT1A、5-HT1B受容体へのアゴニスト作用や5-HT3、5-HT7、5-HT1D受容体へのアンタゴニスト作用により複数のモノアミンの遊離促進作用を発揮するとされています。
◆トラゾドン(デジレル,レスリン)
弱いセロトニン再取り込み阻害作用とトラゾドンの活性代謝物である「m-クロロフェニルピペラジン」が5-HT1受容体の部分刺激薬及び5-HT2受容体の遮断薬として作用するのが特徴です。

【薬理】低濃度ではNAdの遊離減少とAChの遊離増加により、腸運動を亢進させるが高濃度ではAChの遊離減少により腸運動を減弱させる過敏性腸症候群の治療薬は?

1.ポリカルボフィルCa
2.トリメブチン
3.アコチアミド
4.ラモセトロン

【正解】2.トリメブチン
◆トリメブチン(セレキノン)
低濃度ではアドレナリン作動性神経上のμ受容体を優先的に活性化させ、高濃度ではコリン作動性神経側のμ受容体刺激作用が強く現れるため、一見、過敏性腸症候群には適していないと思いますが、腸運動調律作用を有するため、過敏性腸症候群に用いられます。
◆アコチアミド(アコファイド)
AchEを阻害し、Achの量を増加させることで、低下した胃運動及び胃排出能を改善します。機能性ディスペプシアなどに適応があります。
◆ラモセトロン(イリボー)
5-HT3受容体遮断薬は制吐薬に用いられることが多いですが、制吐薬の副作用として便秘があるのは5-HT3受容体が腸にあるためです。
腸の5-HT3受容体が遮断されることによって腸の動きが抑制されます。
この副作用を利用して、下痢型の過敏性腸症候群に用いられるのがラモセトロンです。

【衛生】次のうち発がん部位が大腸であるプロモーターはどれか?

1.ホルボールエステル
2.食塩
3.胆汁酸
4.フェノバルビタール

【正解】3.胆汁酸
赤文字は鉄板なので覚えておきましょう!
ホルボールエステルは、別名:12-O-テトラデカノイルホルボール13-アセタート(TPA)とも呼ばれ、発がんのモデルにおいて生物医学研究の試薬としても使用されます。
僕も研究でTPAを使用していましたが精製水ではなく、DMSO(ジメチルスルホキシド)で希釈しなければいけないのが特徴的でした🤔

【病態】パーキンソン病の症状を5段階(Stage)で分けているものはどれか?

1.NYHA分類
2.FAB分類
3.Nohria-Stevenson分類
4.Hoehn and Yahrの重症度分類

【正解】4.Hoehn and Yahrの重症度分類
◆NYHA分類
様々な身体の労作によって現れる自覚症状に基づいて判定されるNYHA(ニューヨーク心臓協会)による心機能分類です。心不全の重症度を『自覚症状から』Ⅰ〜Ⅳ度に分類されています。
◆FAB分類
骨髄穿刺の検査で骨髄細胞を採取して、どのタイプの細胞が白血病化したかを顕微鏡で観察し、細かく分類した細胞系統/形態による分類です。
プチ知識
ーFAB分類の急性白血病の定義は『骨髄中の芽球の比率が30%以上』に対し、
ーWHO分類の急性白血病の定義は『骨髄中の芽球の比率が20%以上』です。◆Nohria-Stevenson分類
心不全の病態分類の1つで、うっ血所見と低灌流所見の有無を身体所見から判断して4つに分類したものです。
非侵襲的に心不全の病態を分類できる一方で、評価には熟練を要するそうです。https://med.toaeiyo.co.jp/contents/cardio-terms/test-exam-diagnosis/4-70.htmlより抜粋
◆Hoehn and Yahrの重症度分類
パーキンソン病の症状はこの重症度分類で5段階に分けられます。
これとは別に厚生労働省の『生活機能障害度分類』はⅢ度までなので注意!
Ⅰ度:日常生活、通院にほとんど介助がいらない。
Ⅱ度:日常生活、通院に部分的な介助が必要になる。
Ⅲ度:日常生活に全面的な介助が必要で、自分だけで歩いたり、立ち上がったりできない。

【生物】芳香族アミノ酸の性質を利用して、280nmの吸光度からタンパク質を定量する方法は?

1.ビウレット(Biuret)法
2.紫外部(UV)吸収法
3.ビシンコニン酸(BCA)法
4.ブラッドフォード法

【正解】2.紫外部(UV)吸収法
◆ビウレット(Biuret)法
アルカリ性でCuSO4のCu2+とトリペプチド以上のペプチドが結合した錯体形成による呈色(青紫)を利用します。
◆紫外部(UV)吸収法
芳香族アミノ酸が紫外吸収する性質を利用して、280nmの吸光度からタンパク質を定量します。
◆ビシンコニン酸(BCA)法
ビウレット反応で生じたCu2+と特異的に反応するビシンコニン酸(BCA)を作用させて、562nmに吸収極大をもつ錯体を生成させて比色定量します。
◆ブラッドフォード法
色素クーマシーブリリアントブルー(CBB)G-250がタンパク質中の塩基性アミノ酸や芳香族アミノ酸側鎖に結合すると、褐色から青色に変化することを利用して、比色定量します。

【薬理】微小循環改善作用により内耳の血流量を増加させる他、内耳毛細血管の透過性を調節して内リンパ水腫を除去するのはどれか?

1.シチコリン
2.ベタヒスチン
3.カルペリチド
4.オマリズマブ

【正解】2.ベタヒスチン
正解は、ベタヒスチン
◆シチコリン
広義の脳代謝改善薬で内因性生理活性物質の一つです。
作用機序として、上行性網様体賦活系促進(意識水準上昇)、錐体外路系促進(運動機能亢進)、脳血流改善、脳内ドパミン増加などの関与が示唆されています。
◆ベタヒスチン
めまい治療薬の一つです。
微小循環改善作用により内耳の血流量を増加させる他にも、内耳毛細血管の透過性を調節して内リンパ水腫を除去します。
メニエール病やメニエール症候群なんかに用いられます。
◆カルペリチド
心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)製剤です。
血管と腎臓のANP(GC-A受容体)を刺激し、膜結合型のGCを活性化することで、細胞内cGMP↑→血管拡張と利尿作用を示すことによって【前負荷】と【後負荷】を軽減させます。
◆オマリズマブ
ヒト化抗ヒトIgEモノクローナル抗体製剤です。
IgEとFcεRI(高親和性受容体)の結合を競合的に阻害することで、好塩基球及び肥満細胞の炎症細胞の活性化を抑制します。
気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者さんに限ります)、特発性の慢性蕁麻疹(既存治療で効果不十分な患者さんに限ります)に適応があります。

【病態】肝不全時に血中に増加する生体成分はどれか?

1.フィブリノーゲン
2.コリンエステラーゼ
3.アルブミン
4.アンモニア

【正解】4.アンモニア
◆フィブリノーゲン、コリンエステラーゼ、アルブミン
これらは肝臓で合成されているため、肝機能低下時では血中濃度が低下します。
◆アンモニア
アンモニアは肝臓内尿素回路で尿素に分解されるため、肝不全時には増加します。

【薬理】MTPに直接結合して脂質転送を阻害し、肝細胞内でのVLDL及び小腸細胞内でのキロミクロンの形成を抑制することで、血中LDL濃度を低下させるものはどれか?※MTP:ミクロソームトリグリセリド転送タンパク質

1.ロミタピド
2.エボロクマブ
3.プロブコール
4.ガンマオリザノール

【正解】1.ロミタピド
正解は、ロミタピド
◆ロミタピド
ホモ接合体家族性高コレステロール血症に用いられる新しめの薬です。
ミクロソームトリグリセリド転送タンパク質(MTP)に直接結合して脂質転送を阻害し、肝細胞内でのVLDL及び小腸細胞内でのキロミクロンの形成を抑制します。
その結果、肝臓からのVLDL分泌が低下し、血中のLDL濃度を低下させます。
◆エボロクマブ
ヒト抗PCSK9モノクローナル抗体製剤です。
PCSK9に高い親和性を示してPCSK9のLDL受容体への結合を阻害します。
その結果、LDL受容体の分解を抑制し、血中LDLの肝細胞内への取り込みを増加させます。
◆プロブコール
肝臓におけるコレステロールから胆汁酸への異化排泄促進により血清コレステロール低下作用を示します。
また、活性酸素のスカベンジ作用によりLDLの酸化変性を抑制することで、動脈硬化を抑制します。
※LDLが酸化変性されると、これをマクロファージが貪食するこ泡沫細胞化し、動脈硬化が進行します。
血清HDL低下作用があるのも特徴です👍
◆ガンマオリザノール
コレステロールの消化管吸収抑制作用を主作用として、コレステロール合成阻害作用やコレステロール異化排泄促進作用を示します。

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